GO の Lambda関数を Serverless Offline でローカル実行する - ローソンデジタルイノベーション　テックブログ

はじめまして、LDIで開発をしているOKです。初投稿になります。

今回紹介するのは、Serverless Framework を利用して、AWS Lambda のプロジェクトの作成から、 AWS環境を利用せずに、ローカルで Lambda + API Gateway を実行するという事をしようと思います。

環境
Serverless Framework のインストール
Serverless Framework でプロジェクトを作成
Serverless offline Pluginインストール
ファイルの編集
- serverless.yml 編集
- Makefile 編集
Serverless Offline でローカル実行
あとがき

環境

本記事は以下の環境で作成しています。

Mac Book Pro (Intel製チップ)
macOS Big Sur
Go 1.17

Serverless Framework のインストール

まず、Serverless Framework をインストールします。
次のコマンドを実行してください。

 brew install serverless

インストールが完了したらバージョンを確認してみましょう。
（インストールするタイミングでバージョンは変わると思います）

sls -v

Running "serverless" from node_modules
Framework Core: 3.5.1 (local) 3.4.0 (global)
Plugin: 6.1.2
SDK: 4.3.1

Serverless Framework でプロジェクトを作成

続いて、Serverless Framework でプロジェクトの雛形を作成します。
次のコマンドを実行してください。（samplePJ は任意の名前で）

 sls create -t aws-go-dep -p samplePJ

コマンドを実行すると、samplePJ ディレクトリ配下に幾つかファイルが作成されています。
そのうち、Gopkg.toml というファイルは要らないので削除し、代わりに go.mod ファイルを作成してください。

Serverless offline Pluginインストール

続いて、Lambda と API Gateway をエミュレートしてくれる Serverless Offline プラグインをインストールします。
次のコマンドを実行してください。

 sls plugin install --name serverless-offline

ファイルの編集

今回はGoの実装自体には手を入れず、Serverless Offline でローカル実行することに注力します。

serverless.yml 編集

まず、 serverless.yml を編集します。
コメントは消しましたが、テンプレートで作成されものに対して plugins と custom を追加した以外はそのままです。
大事な事としては、Serverless Offline で Go のプログラムを実行する場合は、Docker を有効にしないと正しく動かないです。10〜12行目で対応しています。
全量は次の通り。

service: samplepj

frameworkVersion: '3'

# serverless-offline プラグイン追加
plugins:
  - serverless-offline

# serverless offline 実行時は Docker で起動するように指定
custom:
  serverless-offline:
    useDocker: true

provider:
  name: aws
  runtime: go1.x


package:
  patterns:
    - '!./**'
    - ./bin/**

functions:
  hello:
    handler: bin/hello
    events:
      - httpApi:
          path: /hello
          method: get
  world:
    handler: bin/world
    events:
      - httpApi:
          path: /world
          method: get

Makefile 編集

続いて、 Makefile を編集します。
テンプレートの初期状態に対して、 build を編集し、 deploy-local を追加しています。
全量は以下となります。

.PHONY: build clean deploy deploy-local

build: clean
    @env GOOS=linux GOARCH=amd64 CGO_ENABLED=0 go build -ldflags="-s -w" -o bin/hello hello/main.go
    @env GOOS=linux GOARCH=amd64 CGO_ENABLED=0 go build -ldflags="-s -w" -o bin/world world/main.go

clean:
    @rm -rf ./bin

deploy-local: build
    @sls offline

deploy: clean build
    @sls deploy --verbose

以上で準備は完了です。