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Bitriseを導入しました!

こんにちは、エンジニアの栁です。

今回は私が担当するアプリにBitriseを導入したので、こちらに記事を書きたいと思います。

Bitriseの導入を検討した背景

弊社ではソースコードの管理にGitLabを利用していたのでCI/CDもGitLab CIを使っていましたが、メンテナンスに掛かる手間と時間が課題でした。

例えば、OSのアップデート、各種ツールのインストール&アップデート、端末の物理的な管理、端末の買い替えなどによる初期セットアップ、サーバメンテナンス時は利用不可等々。。。

考え始めると色々とありますが、そういった課題や負担を減らすためにBitriseの導入検討を行いました。

Bitriseの導入のメリット

社内では初めてBitriseを導入するということもあって「Bitriseとは」から始まり、導入するメリット、現状の課題、コスト等々、関係者に説明を行いながら実際にBitriseの導入して動作の検証まで行いました。

今回はBitriseを導入したことでどんなメリットがあったかをいくつか紹介したいと思います。

  • 安定した品質でアプリを提供出来るようになったこと

    私はアプリのプロジェクトを管理する立場も兼任しており、安定した品質でアプリを提供することに最も労力を割いています。 Mac miniを使ってガッツリ環境を構築した端末が故障するとCI/CDも機能しなくなり安定した品質でアプリを提供出来なくなるので、この懸念が解消したことは大きなメリットの一つです。

  • 開発に集中出来る環境が整ったこと

    例えばXcodeのバージョンアップ対応では毎回Xcodeのダウンロード・インストールを行いますが、それに合わせてMac miniそのものの環境維持に気を配る必要がありました。 Mac miniは利用出来るメンバーも限られているため、環境維持は継続的な負担となっていましたが、Bitriseを導入することで本来の目的に向かって開発を行うことが出来るようになりました。

  • 業務効率が向上したこと

    Bitriseを導入したことで様々な不安・負担から解放されて環境維持に割いていたメンテナンス時間を他の業務に充てることが出来るようになりました。 また、Bitriseの利用金額とMac miniの初期費用・メンテナンスに掛かる時間(金額)を考慮するとお釣りが来るくらいなのでお金を払うことで貴重な業務時間を買った。という印象です。

Bitriseの導入前と導入後の環境

Bitriseの導入前の環境はこちらです。

Bitriseの導入後の環境はこちらです。

変更した点としては以下2つです。

  • GitLab CIからBitriseに変更

  • アプリの配布方法を手動インストールからFirebase App Distributionに変更

Bitriseの導入結果とその後

Bitriseを導入したことで想定通り様々な課題を解決することが出来ました。

今回Bitriseを導入出来たのは私の上長をはじめ関係者の方々の協力と後押しがあったことが大きく感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは社内でBitriseを使えるメンバーを増やしていくために学習課題形式で初期セットアップから実際に手を動かしながら経験を積んでもらっています。

ある程度アプリのビルド知識があればBitriseの画面を操作しながら設定値を入れる形なのでキャッチアップをしているメンバーを見るとそこまで苦戦することなく進んでいる印象です。

これからBitriseを扱えるメンバーがもっと増えて現状の設定を改善するような提案が出てくることにも期待です!